人事異動は拒否できる?

会社の中で違う部署に異動することになると、多くの人は自分の居場所を変えられて厄介に感じられます。

ですが、実際には昇進や個人のパフォーマンスを最大限に発揮出来るような部署へ異動させる意図があったり、自分の地位や役割が上がったことが関係して異動することもあります。

実際に異動となると、会社の意向には逆らえない感じに捉えられがちですが、場合によっては状況次第で命じられた人事異動を拒否することも可能です。

もちろんそう安易に拒否することは出来ないと考えておいた方が良いのですが、雇用契約書に違反しているケースや職権の濫用と言えるケース、やむを得ない事情があるケースなどに当てはまる場合は拒否することが出来ます。

雇用契約書には勤務地や職種が限定して記載されていることがありますが、異動の際に限定された勤務地や職種に該当しない場合、納得出来るだけの理由がなければ拒否出来ます。

そして職権の濫用のケースとして当てはまるのが、誰から見ても本人を慣れない部署へ送るなどの嫌がらせをする為の異動を命じることです。この場合は不当な目的として拒否出来るものの、多くのケースだと一見合理的な理由で異動を命じるので余程のことがない限り拒否するのは厳しいかもしれません。

そしてやむを得ない事情としてよくあるのが、介護や育児などが理由で異動をするのが厳しいケースです。この時に海外転勤などで移動を命じられてしまうと社員にとって非常に大きな不利益を伴うことになる為、拒否することが可能になります。

こうした人事異動は、一般的に大きな会社に雇用されたサラリーマンなどによくあるケースとして考えがちですが、病院で働く看護師といった職種にも人事異動はありえます。

特に看護師は人材不足の影響もあり、どんな仕事でもマルチにこなせる人が求められる傾向にあります。そうした理由から、頻繁に他のチームに異動させて人材のスキルアップを図ろうとする病院は少なくないのです。

そのため、もし看護師として活躍しようと考えている人は、予め異動があるのかないのかをきちんと確かめて、今後を見越した仕事選びをすることが大切になってきます。その場合には、病院での人事異動サイクル、新しい現場に行くために必要な準備などといった看護師の異動の詳細を把握しておきましょう。